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【MFA健康コラムVol.71】幸福を科学する その4

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MFAオフィシャル健康コラム

【MFA健康コラムVol.71】幸福を科学する その4

さて、前回からの続きである。

前回は、人とのつながりが自分の健康や幸福感にも繋がり、幸せな人生を歩んだ人たちは温かな人間関係を築くことが出来ていた、ということについてお伝えした。

 

温かい人間関係を構築する方法として不可欠な、「人を愛する力」を強化するには、どうすればいいのか?

今回はこのテーマについてお伝えする。

 

 

 

【オキシトシンを分泌する方法】

 

先の答えが、オキシトシンというホルモンを増やすことである。

 

オキシトシンは「愛のホルモン」あるいは「幸せホルモン」とも言われ、オキシトシンの脳内での分泌が上がると、人を好きになる、人と仲良くしたくなる、人に共感する、人に親切になる、人付き合いでの不安が減少するとされている。

つまり、極端な話、誰からも好かれる人は、オキシトシンが大量に分泌されている人のことである。

 

では、オキシトシンをどうやって分泌させるのか、幾つかの方法をお伝えしていく。

 

 

①「スキンシップ」

人や動物に直接触れ合うことで、オキシトシンが分泌される。

これはパートナーやペットが居れば尚良い話であるが、知り合いとご飯に出かけた帰り際に握手をしてみる、肩が凝っている家族や知り合いにのマッサージをしてあげるなど、そこまで関係性が深い状態でなくても出来ることがある。

 

もちろん、急に距離を詰めることは関係性を悪くすることもあるし、コロナ禍ということも配慮した行動を心がけていただきたい。

 

母親は「約7年6ヶ月」、父親は「約3年4ヶ月」。わが子と〇〇する時間の短さに涙が出そうーー

 

②「心温まる映画を観る」

人間の脳には「ミラーニューロン」という神経細胞があり、視覚から入り込んだ情報を自分の体験のように認識するのである。

自分のことでなくとも、当事者と同じ気持ちになる、つまり人間が感情移入できるのも、この神経細胞のおかげと言える。

自分の視界にどのようなものを入れるか、、、幸せになるという意味で、これはとても重要な課題である。

 

そこで一つのオススメは「心温まる映画」を観ること。

映画における登場人物の「温かな気持ち」を視覚から脳に入れ込ませ、自分事として認識させるわけだ。

刺激のあるものに人間は常習性があるが故に、戦闘シーンや悲しいもの、恐怖の映像やニュースなどを繰り返し観てしまうことがあるが、敢えて自分の日常から排除していくことも同時に考えてみたいものである。

 

 

③「親切な行為」

オキシトシンが分泌されると、共感能力が上がり、人に親切にしたくなる。

このことを逆手にとって、人に親切な行為をすることで、オキシトシンの分泌を促してみる。

カリフォルニア大学の研究において、「毎日親切なことをするよりも、1週間のうちに1日と決めて”集中的に”人に親切にした方が幸福度は高まる」ことが分かっているようだ。

 

人を愛する力を磨くには毎日少しずつの親切よりも、集中して大量の親切の方が良いようである。

 

 

 

【自然とのつながり】

 

でもやっぱり、「人との関係性」は苦しい。という方は、自然とのつながりを意識してみてはいかがだろうか?

「自然とのつながり」は統計的に幸福度を増大させることが示されている。

 

皆さんは、普段からどの程度、自然と触れ合うことがあるだろうか?また、ご自身が住んでいる地域はどの程度自然が豊かだろうか?

幸福度ランキング上位のフィンランドと日本を比較すれば、自然との触れ合いにも差がある。

ただ、その中において強調しておきたいことの一つが、フィンランドの人々は森に行くのが「日常」であるという点だ。

一方で日本は、「非日常」を求めてレジャーで森にいくことが多いのではないだろうか?

日頃の疲れを癒すどころか、レジャーでどっと疲れて週末が終わるということもあるのではないだろうか?

 

もののけ姫の世界がここに。美しき屋久島の絶景「白谷雲水峡」とは | RETRIP[リトリップ]

 

具体的な自然とのつながりの方法として、イギリスの自然保護団体ワイルドライフ・トラストが提供している「30日の自然生活」というプログラムを紹介する。

内容は次の4つの主要な部分から成る。

 

①発見:蝶を見るのに時間をとる。自然と触れ合う時間をとる。

②共有:SNSなどのメディアを通じて、経験・感じたことを共有する。

③実行:自然を大切にする行動をとる。ガーデニングや水やりなど。

④連携:自然を活かした芸術活動をする。風景画など。

 

2017年に実施されたイギリスのダービー大学の研究では、このプログラムの幸福度への影響を分析している。

その結果、幸福度と共に健康状態も向上していたことが示された。さらにこの傾向は数ヶ月後にも維持されていたようだ。

この研究では、幸福度の上昇には、自然の美しさに気づいて心打たれる情緒的な経験も、大きな役割を持っていることが示されている。

 

 

 

さて、改めて、皆さんの幸福度はいかがだろうか?

 

この記事の内容もあくまで参考に、都合良く解釈して取り込んで頂きたいところである。

健康が幸福度に関係することは多くの研究からでも実証済み。幸せになろう!と思ってもイメージが湧かないこともあるが、「健康になるためにできること」となれば、何かしら思い浮かずのではないだろうか。

そしてその行いが、自分自身の幸福度につながっていくとしたら。

 

日常を楽しみながら、できることから実践していただきい。

 

 

 

参考書籍

「99.9%は幸せの素人」 星 渉 / 前野 隆司

「科学的に幸福度を高める50の習慣」 島井 哲志

「幸福の測定 ウェルビーイングを理解する」  鶴見 哲也 / 藤井 秀道 / 馬奈木 俊介

 

 

 

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