【MFA健康コラムVol.92】体調の整え方2 その1
前回お伝えした体調の整え方を、より実践的な形でお届けする。
連日インフルエンザが猛威を振るっているニュースが届くが、体調を崩す前に日常レベルで行えることを実践して頂きたい。
【体調を整える前提】
普段から意識して体調を整えることが趣味の方は、少ないのではないだろうか。
ここから後述して体調をどうやって整えたら良いかの方法論や選択肢をお伝えする前に、大切なことをご理解いただきたい。
それは、”自分の体調に、悪くなってからはじめて気付く”という負の習慣を変えていくことである。
ほとんどの方が、体調が”悪い”もしくは”普通”かで自身の体調を理解しているかもしれない。
熱が出たから体調が悪い、頭痛がするから体調が悪い、喉が痛いから体調が悪い、と言うように、「体調が悪い」を表現するのは至って容易である。
では、「体調が良い」を表現するために、〇〇が出来る、〇〇が容易であるから、と言えるようになるには何をどうすれば良いのだろうか?
結論は、日常生活の行為を指標にすることである。
もちろん、体温をモニターすることも良いだろう。
しかし、体温は体調を崩すと平熱より上がることで明確に理解できるが、平時においては日内変動があるため、何度であればベストなのかのモニターが分かりにくい可能性がある。
では、何をモニターすればよいのか?
日常生活において、歩行、階段の上り下り、姿勢の保持、食欲、お腹の張り、目のかすみ具合、口渇感、首筋や肩周りの筋肉の緊張具合など、これらのうち自分の生活スタイルで意識しやすい内容をチョイスして、毎日、状態を確認してみる。
何気なく歩いている通勤時に、「あれ、いつもより脚が重い」と感じるかもしれないし、いつもより階段の上り下りがしんどいかもしれない。いつもよりお腹の張りを感じる日があるかもしれない。
おそらくそれらの症状が続けば、最終的に医療機関にかかるほどの、もしくは仕事を欠勤するほどの本当の体調不良に繋がっていく可能性もゼロではない。
何気ない日常においてまずは自分の体調をモニターする癖を少しだけでも意識していただき、次回後述するものを参考に取り込んで頂ければ幸いである。
参考文献
鈴木 佑,「最高の体調」,クロスメディア・パブリッシング,2018
小林 弘幸,「自律神経のなかで最も大切な迷走神経の整え方」,フォレスト出版,2023
【vol.83】ウォーキングを指導する上でのポイント その1