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【MFA健康コラムVol.41】熱中症についての理解 その1

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MFAオフィシャル健康コラム

【MFA健康コラムVol.41】熱中症についての理解 その1

【熱中症についての理解】

 

 

気象庁の発表によると関東も関西も、昨年に比べて今年は半月ほど梅雨明けが早かったようである。しかし、急な天気の急変による雷雨や夕立ちが頻発し、夏らしい気温を体感するのはこれからになりそうだ。例年、この季節になると「熱中症により搬送」というニュースも多く報道されるが、今一度、その熱中症についての知識と対策・対処方法を整理しておきたい。

 

 

 

【熱中症アラート】

 

 

この記事を書いている85日現在、熱中症アラートはほぼ全国に発表されている。最近ニュースなどでも耳にすることが多くなったこの言葉だが、「熱中症アラート」とはそもそもどのようなものなのだろうか?

 

環境省と気象庁が、熱中症予防対策に資する効果的な情報発信として令和2年より関東甲信地方において「熱中症警戒アラート」の発表を実施。その後、今年度より対象を全国に拡大し、運用を開始した。

 

これまでは気象庁が発表する高温注意情報や環境省の暑さ指数(WGBT)などにより注意を呼びかけていたが、令和2年より環境省と気象庁が連携してより効果的な予防行動に繋げるために新たに実施されたのが、熱中症アラートである。

 

熱中症アラートでは暑さ指数が「33」以上になると予測される地点がある時に発表される。この指数(WGBT)は、以下のように基準分けされる。

 

 

 

 

上記のように分類される中、この熱中症アラートではその指数が33以上と設定されている。発表は12回、前の日の夕方17時と、その日の朝5時に行われる。

暑さ対策をする上で、この「熱中症アラート」を参考に、その日や翌日の行動の指針に繋げてみてはどうだろうか。

 

 

 

【熱中症の要因と対策】

 

 

では、実際に熱中症にならないためにはどのような取り組みができるだろうか?

 

環境省が作成している「熱中症予防情報サイト」内で、熱中症を引き起こす条件は「環境」「からだ」「行動」によるものと考えられている。

 

 

 環境においての条件は、気温や湿度が高い、日差しが強い、急に暑くなった日などがあげられる。これらは自分自身でコントロールが可能なことも少なく、その環境をその都度把握して、自分自身の準備と行動に繋げる参考になると考える。

 

からだについての条件は、高齢者や乳幼児など体温調節機能の低い方、低栄養状態、下痢やインフルエンザでの脱水状態、二日酔いや寝不足などの体調不良などが含まれる。年齢は仕方ないが、これらは普段からの行いが直結する要因でもあるので意識的に健康な生活を心がけたい。

 

行動についての条件は、激しい運動や慣れない運動を避ける、長時間の屋外での作業、水分補給できない状況などがある。これらについても自分自身の判断で中止にしたりできないなどの状況もあり得るため、組織として、または指導者など近くで関わりを持つ者が心がけて制限をかけて必要があると考える。

 

ちなみに、日本スポーツ協会ではスポーツ活動時に熱中症予防5ヶ条として「1、暑い時、無理な運動は事故のもと」「2、急な暑さに要注意」「3、失われる水と塩分を取り戻そう」「4、薄着スタイルで爽やかに」「5、体調不良は事故のもと」としている。これらは運動時に関係なく、前述した熱中症アラートの場合は特に日常生活においても意識して取り組める内容となっている。

 

 

 

次回は、症状別対処法についてお伝えする。

 

 

 

参考

大塚製薬サイト「熱中症からカラダを守ろう」監修:京都府立大学 森本 武利

日本スポーツ協会サイト「熱中症を防ごうサイト」

環境省サイト「熱中症予防情報」

 

 

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