【MFA健康コラムVol.27】チャレンジの仕組みを紐解く その1
皆さんは、何かにチャレンジする時にどのような方法を取りますか?
世の当たり前が変化している2020年。時代が変化している中で、半ば強制的に環境や普段の取り組みを「変える」必要があった方も多くいたことでしょう。
その中において、「変わる」ことに躊躇しなかった人も、なかなか行動に移せなかった人もいたのではないでしょうか。
その両者を分けるのは何なのか?脳の仕組みから紐解いていきましょう。
人生において、「よし、やるぞ!」と決意してもなかなか行動に移せなかった経験は誰しもが持っている経験だと思います。
その時に動けない理由を自分の不甲斐なさとして捉え、気分を落としたこともあるのではないでしょうか。モチベーションが足らなかったのか、タイミングではなかったのか、諸々の理由があるでしょうが、もしそれが「脳の仕組み」が原因であったとしたら・・・・
【自己保存の法則】
脳には今の自分を守る為のシステムとして「自己保存の法則」というものがあります。何かを始めたい時や、変わりたいという自分の欲求に対して無意識のうちにセーブをかけるシステムです。
人には生存本能があるので、今の自分より状態が下がることには抵抗を感じます。体調が悪くなることや自分の仕事でのポジションが危ぶまれることを考えると、嫌になりますよね?
それとは逆に、今の自分より「状態が良くなること」にも抵抗を感じるというのです。世の中には様々な成功法則や哲学が溢れているのも関わらず、それを学ぶだけでなかなか行動に移して人生を変えていけない理由が、脳のもつ「自己保存の法則」で説明できるというわけです。
指導する立場にいる方にとっては、対象となる方に対して失敗や挫折、怪我などを経験させるよりも、今の状態から上の状態である「成長」を促す機会も多いことでしょう。
しかし、なかなか目の前の方が変わっていかない・行動していかない理由も、その人のもつ自己保存の法則が関与しているとも考えられます。
これを突き詰めれば、何かをやりたいという気持ちに対して集中力が発揮できないことは、無意識のうちに自分を守ろうとしている脳の自己防衛本能からくるものとも言えます。
では、以上のような理由がある中において、どのようにして自分を「変えて」行けば良いのか。
その解決法については、次回「チャレンジの仕組みを紐解く その2」でお伝え致します。
【MFA健康コラムVol.26】健康づくりのための身体活動基準