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【MFA健康コラムVol.24】歩くことの心理的効果

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MFAオフィシャル健康コラム

【MFA健康コラムVol.24】歩くことの心理的効果

~歩くことの心理的効果~

 

◇ストレスの多い時代に

2020年、我々は経験したことのない1年を過ごしている。

新型コロナウイルスによる世界同時株安に、先行き不透明な中、様々な環境下でストレスにさらされ、不安に苛まれたりしている人もいるのではないだろうか。解決できることもあれば、出来ないこともある。もどかしい気持ちの中で、それでも生きていくわけである。

そんなストレスを例年以上に多く受けるこの1年を乗り切るための1つの方法として、今回は「歩くこと」の心理的効果を紹介する。

 

 

◇コルチゾール

ウォーキングやジョギングをすれば、気分がすっきりする。そんな経験をしたことのある人は少なくないだろう。

だがそうした運動に、ストレスや不安、さらには依存症、うつ病までも実際に軽減する効果があると聞いたら驚くだろうか。

 

1日の大半を職場で過ごし、それ以外の時間も仕事のことが頭から離れない生活を送っていると、ストレスホルモンの異名を持つ「コルチゾール」の分泌量が高まってくる。強いストレス状態が続くと、判断ミスを犯す、全体像を見失う、苛立ち、不安、うつ、精神疾患、アドレナリン依存症(スリルや興奮を追い求めずにはいられない状態。酒やドラッグといった外的要因の他に、ストレスが高まったときにもアドレナリンの分泌が増える)など、さまざまなトラブルにつながるのである。コールセンターの仕事でのストレス・発散方法・辞めたいと思う時-転職・就職を考えるならuranaru

このコルチゾールは抗炎症作用があるので打ち身や打撲の際に備えて分泌されるわけであるが、今日のストレスは怪我でも打ち身でないことの方が多い。そうなるとコルチゾールが長時間消失しないだけでなく、脳の記憶中枢や海馬、隣接する扁桃核という「好き・嫌い」を判断する部分に毒となって作用する。この状態が長期間にわたれば、たびたびコルチゾールの残留が記憶中枢の海馬や扁桃核へのダメージとなり、記憶力の低下や、集中力の低下、不愉快な気分の人間になる可能性がある。

このようなストレスを解消することに「歩くこと」の心理的効果がある。

 

 

◇歩くことで得られるポジティブホルモン

今日では歩くことでなぜ気分が良くなるのかが解明されていることもある。

その1つに、「長時間歩いて脳の運動中枢である小脳が刺激されると、同時に隣接する快感中枢の中隔も刺激される」というのである。

快感中枢が刺激されると、爽快感を感じるセロトニンや快楽物質エンドルフィンが脳に溢れる。運動中枢でもある小脳の活性化により、姿勢のコントロールまでできるようになる可能性がある。

ちなみにセロトニンは規則正しいリズムで脳内に分泌されるので、歩くスピードやその時に聴く音楽も、自分が「心地よい」と感じる状態でウォーキングを行う方が良いとも考えられる。

何か息詰まった時やイライラした時に、貧乏ゆすりをしたり、部屋の中をウロウロしたりする人がいるが、これは自分で「リズムを作り、セロトニンの分泌を無意識に行っている」状態である。

また、母子の愛着やボディタッチ、親密さ、笑顔、心地よさを感じるさまざまな行動(ウォーキングを含む)と関連の深いホルモンであるオキシトシンや、「幸福ホルモン」と言われるエンドルフィンも分泌されて体内をめぐるため、すぐに効果を感じることができる。

実際、2015年にスタンフォード大学ウッズ環境研究所(カリフォルニア州)が行った調査では、自然の中を90分間歩いた人は、うつに関連する脳の部位の活動が減少していた。つまり、自然の中で体を動かすことで気分がよくなり、ストレスが軽減し、物事をクリアに考えたり、思考と感情を整理する時間と余裕が生まれるのである。

 

 

 

◇最終は自分次第

ウォーキングをすると決めたら、多忙な日々の中で十分な時間を確保する必要がある。仕事の勤務時間、食事の合間、その他仕事とプライベートの中に時間を作る工夫が必要となる。これはウォーキングに限ったことではなく、何か新しいことをはじめる時にまず当たる壁ではないだろうか。

ただ歩くだけでも良いが、ウォーキングの前と最中、そして終了後の感覚に意識的に注目するうちに、自分の感情に「名前をつける」ことで、体と頭を繋ぐキッカケを掴めるようになるかもしれない。「幸せ」「心配」「憂うつ」「悲しい」といった具合に感情を言語化する訓練を通じて、体と頭がより効果的に思考や感情をコントロールできるようになる可能性がある。

こうした訓練は、無意識のうちに内面にため込んでいた感情や、弱いと思われたくなくて隠してきた気持ちを表出させる後押しにもなる。また、気持ちに関する語彙を増やし、自信と自尊心を高め、心身のストレスを和らげ、解放感と安心感という大切な感情をもたらしてくれる効果も期待できる。

その習慣がない人にとっては、慣れるのに少々時間がかかるかもしれないが、気持ちを言語化するのは恥ずかしい行為ではないと考える。ウォーキングを通じて、自分を表現する訓練をすると、今よりもっと楽に生きるヒントを手に入れることができるかもしれない。

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深刻な問題を抱えているときに、ウォーキングが解決の突破口となるケースは多々ある。

特にこの2020年。解決できない問題だとしても、ウォーキングがそのストレスを緩和してくれるかもしれない。

様々なストレスがかかるこの時代に、「歩くこと」というシンプルな行いで、何か解決の糸口を見つけたりするもの、良いのではないだろうか。

 

参考文献

「ウォークス〜歩くことの精神史〜」レベッカ・ソルニット

「散歩学のすすめ」吉川愛哲

「ウォーキングセラピー」ジョナサン・ホーバン

日本生活習慣病予防協会HPhttp://www.seikatsusyukanbyo.com/calendar/2017/009496.php

 

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◇講習会情報

 

【残り1名】介護予防運動トレーナー養成講習会 大阪会場 

日程:2020年10月17日(土)、18日(日)、24日(土)、25日(日)

会場:新大阪北ビル401 セミナールーム

※お申込み・詳細については下記URLからご確認ください。


▼介護予防トレーナー▼
https://mfa.or.jp/kaigo/
▼ウォーキングトレーナー▼
https://mfa.or.jp/walking/
▼各講座日程▼
https://mfa.or.jp/calendar_apply/

 

メディカル・フィットネス協会は、
健康測定などの医学的及び体力的資料に基づく適切な身体活動を通した健康づくりに関する事業(メディカル・フィットネス)の活動をもって生活習慣病の予防と健康管理増進を図り、QOL(生活の質)の向上に寄与する事を目的としています。

 

 

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