健康ケアトレーナー、介護予防運動トレーナー、ウォーキングトレーナー、スチューデントトレーナーの資格取得。一般社団法人メディカル・フィットネス協会

メディカルチェックによる健康管理と、医学とスポーツ科学を統合した資格取得を目指せます。
MENU

【MFA健康コラムVol.130】3月は「心を整える準備」の季節

TOP > 【MFA健康コラムVol.130】3月は「心を整える準備」の季節

MFAオフィシャル健康コラム

【MFA健康コラムVol.130】3月は「心を整える準備」の季節

冬の名残の寒さの中に、やわらかな春の気配が感じられる三月。環境の変化や年度替わりを控え、気持ちが落ち着かない時期でもある。新しいスタートへの期待が高まる一方で、不安や緊張を感じやすくなるのも、この季節の特徴といえる。

こうした時期には、「もっと頑張らなければ」と力を入れるよりも、まず自分の状態を静かに見つめ直し、整えていくことが大切になる。

 

 

 

【不安は未来に意識が向いたときに生まれる】

 

人は、まだ起きていない未来を想像するとき、不安や恐れを感じやすい。不安が強まると呼吸は浅くなり、心拍数が上がり、体は緊張状態へと傾いていく。これは意志の弱さではなく、自律神経の自然な反応である。不安を和らげるために有効なのは、未来ではなく「今」に意識を戻すことである。呼吸のリズムを感じる、足裏の感覚に注意を向ける、香りや空気の温度を感じるといった行為は、神経の興奮を静め、安心感を取り戻す助けとなる。

不安は消そうとするほど強まることがある。だからこそ、「今ここに戻る」というシンプルな習慣が、心身の安定に大きく寄与する。

 

 

 

【自己肯定感は日々の体験から育まれる】

 

気分や自己評価は、日々の出来事によって揺れ動く。理由もなく落ち込む日があるのも、ごく自然な心の働きである。調子が下がったときに自分を否定するのではなく、「今はそういう状態なのだ」と気づくことが、安定への第一歩となる。自分を支える土台となるのは、小さな成功体験の積み重ねである。大きな成果だけが自信につながるのではない。続けられた、やり遂げた、少し前に進めたといった小さな達成が、「自分はできる」という感覚を育てていく。

 

 

自己肯定感は、特別な成功によって高まるものではなく、日常の経験の積み重ねの中で、潜在意識のレベルからゆっくりと育まれていくものである。

 

 

 

【自己肯定感は揺れながら安定していく】

 

自己肯定感とは、自分の価値を信じる感覚であり、心の安定を支える基盤となるものである。それは常に一定ではなく、環境や体調、人間関係などによって上下する。誰にでも揺らぎはあり、それ自体は自然なことである。

自己肯定感は、自尊感情、自己受容感、自己効力感、自己信頼感、自己決定感、自己有用感といった感覚によって支えられている。これらは一度に整うものではなく、日々の経験の中で少しずつ育まれていく。

 

・呼吸を整えること。  

・身体の感覚に意識を向けること。  

・小さな達成を積み重ねること。  

 

こうした日常の積み重ねが、自分自身を安定させ、次の一歩を支える力となる。

 

 

三月は、無理に前へ進もうとするのではなく、自分の状態を整え、静かに準備を進める時期として過ごしてみたい。心と体の土台が整うことで、新しい季節を、より軽やかな状態で迎えることができる。そして新年度が始まる四月は、自分を支える感覚を少しずつ育てながら、新しい環境の中で心地よく歩み始める季節となる。今月整えた土台は、これからの一年を支える確かな力となっていくだろう。

 

 

 

参考文献

ジョセフ・グエン(著)・矢島 麻理子(翻訳)「考えすぎない練習」ディスカヴァー・トゥエンティワン,2025

中島 輝「何があっても「大丈夫。」と思えるようになる 自己肯定感の教科書」SBクリエイティブ,2019

 

 

一覧TOP

カテゴリー

アーカイブ

最新のお知らせ

2026.03.06
【MFA健康コラムVol.130】3月は…
2026.02.27
!NEW!【2026年度】各講習会・セミ…
2026.02.18
【MFA健康コラムVol.129】2月は…
2026.01.19
基礎から学ぶ 筋膜リリース&ストレッチセ…