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【MFA健康コラムVol.34】吐き出すことで起こる変化 その2

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MFAオフィシャル健康コラム

【MFA健康コラムVol.34】吐き出すことで起こる変化 その2

気軽にできるアウトプットの1つである、書く瞑想というわれる「ジャーナリング」。

今回はそんなジャーナリングの効果についてみていく。

 

 

【マインドフルネスに繋がる取り組み】

 

ジャーナリングとは「今、ここに集中する行い」である。

Google本社で開発されたリーダーシッププログラムには、あるテーマについて決まった時間ずっと書き続ける「ジャーナリング」が組み込まれており、ジャーナリングを実践することで鍛えられるものが「マインドフルネス(心を"今″に向けた状態)」であると言われている。

 

1日5分のジャーナリング(書く瞑想)でポジティブな脳を作ろう!座って行う瞑想との違いは? | ヨガジャーナルオンライン

 

流動性が大きく、複雑さを増し続ける現代社会は、そこに暮らす人々を「知らない街に置き去りにした状況」と言えるかもしれない。

日本の中心都市で再開発工事中の地下道に迷い込んだ外国人観光客や、初めて首都高速に乗り入れた地方のドライバーが味わうような不安や焦りを、多くの人が抱えている。そんな複雑で、予測の難しい社会を生きていくためには「注意深く、今の自分の状況(立ち位置、心身の状態)や性能(能力、特性)、使える手段(知識や技能)、リソース(助けてくれる人や持っている資金など)を知ること」が必要になってくる。

 

カーナビが高性能のGPSで現在地点を知らせるように、今の自分を知るための基盤が注意深さというマインドフルネスなのである。

ジャーナリングはそのマインドフルネスを鍛えることに繋がることになる。

 

 

 

【いつでもどこでも、気軽に】

 

今の自分を知る行いとしてのジャーナリング。

「今、何に目を向けるべきか」、「自分にはコントロールできないことを受け入れる」ために行うのだ。

 

書くという行為は、ペンと紙さえあればいつでもどこでも出来る。

駅のホームで電車を待っている時、呼吸に注意を向ける瞑想をするのは人目が気になって難しいかもしれないが、書く瞑想であるジャーナリングを3〜5分行うことは、周囲から見ればただメモを取っているようにしか見えないだろう。ベッドサイドやリビングのテーブル、オフィスのデスクなどにノートと筆記用具を常備して、生活リズムの中に無理なくジャーナリングを導入することも出来る。

 

 

 

【追跡調査による効果】

 

1980年代から2000年代にかけ、追跡調査に基づいて発表されているジャーナリングの長期的な効果を以下に記す。具体的な方法は前々回の投稿記事にある、ジャーナリング実施の際の8つの心得を参考にして頂きたい。

 

「健康に関する効果」

・ストレスに関連する持病通いの現象

・免疫システム機能の改善

・血圧の低下

・肺機能の改善

・肝機能の改善

・入院日数の現象

・気分や感情の改善

・より大きな精神的幸福の感覚 など

 

「社会的、行動的な変化」

・仕事での常習欠勤の現象

・失業後のより早い再就職

・作業記憶の向上

・スポーツパフォーマンスの改善

・生徒の学業成績の向上

・社会的、言語的行動の変化 など

 

*上記の効果には個人差があるので、参考にして頂きたい。

 

 

様々なストレスを受けながら私たちは生きている。

世に溢れるストレスをコントロールするには限界があるとした場合、その各ストレスから立ち直る回復力を身につけることも大切だ。この回復力のことをレジリエンスという。

レジリエンスを発揮する上で、ジャーナリングが果たす役割として推察されるのは、抱えてるストレスや今経験していることを「ありのままに書く」ことで、あるがままの状態が紙に映し出され、それを受容することで、次第にネガティブ感情の緩和や変化が起きるのではないかということである。

レジリエンスの画像

 

 

 

書くということは自身で完結できるいたってシンプルな行いである。

その書くというアウトプットにより、人生に、自身の心と体に何かしらの変化をもたらすことができるとするならば、「8つの心得」などの堅苦しいルールは二の次にして、始めてみる価値があるかもしれない。

 

 

 

参考著書

「手で書くことが知性を引き出す」吉田 典生

「アウトプット大全」樺沢 紫苑

 

 

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