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【MFA健康コラムVol.6】低栄養の食事と対策

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MFAオフィシャル健康コラム

【MFA健康コラムVol.6】低栄養の食事と対策

健康寿命を延ばそう!!
いつまでも健康で元気に食べるために、低栄養にならない食事の摂り方!

 

前回のコラムでも触れましたが、80歳以上の約2割が低栄養の傾向にあります。
「単に寿命を延ばすのではなく、健康に長生きすることで健康寿命を延ばす」こと(WHOが2000年に提唱)は、これからの健康づくりにとって大きなテーマです。

 

低栄養の予防・改善には、
①筋肉量を増やすこと ②外出すること ③歯の健康を守ること
この3つをポイントとして挙げましたが、
今回のコラムでは、低栄養の原因でもある高齢期の食事とポイントについて、お伝えしたいと思います。

 

◆低栄養とは
食欲低下により、食事が食べにくくなる等の理由から、食事量が少しずつ減ってしまい、健康な身体を維持するために必要な栄養素が不足する状態のことを言います。
低栄養の原因として考えられることは、生活環境、加齢に伴う機能低下、精神的要因など、一つないしは、複数の要因が重なることが多いと考えられています。

 

◆食事により、低栄養を予防する
上記のように、低栄養の原因は一人一人違うため、その人に会った対応方法が必要になりますが、
食事により低栄養を予防することは、運動量の増加や、筋肉量の増加にも繋がります。

 

 

日本人の平均寿命は男性81.09歳 女性87.26歳。
一方、健康寿命は、男性72.14歳、女性74.79歳(2018年厚生労働省の公表)


日本の平均寿命は、世界でもトップレベルですが、人口の急速な高齢化が進んでいます。
疾病統計においては、主に「悪性新生物」「心臓病」「脳卒中」「糖尿病」などの生活習慣病が多くを占めています。要介護者の介護が必要になった原因として、「脳血管疾患」「心疾患」「骨折・転倒」「衰弱」などが挙げられますが、この原因項目の約5割が食事と関わりのあるものとなっているのです。

 

平成30年国民生活基礎調査(平成28年)の結果からグラフでみる世帯の状況
要介護者の介護が必要となった主な原因と割合

 

(出典:平成30年国民生活基礎調査(平成28年)の結果からグラフでみる世帯の状況)

 

近年、高齢者の加齢に伴う日常生活動作(ADL)の低下に対して、様々な名称が付けられています。
これらの考え方には、筋肉量の低下や低栄養状態が関係していますので、それぞれの対策に重要な運動量の確保と、適切な栄養補給について知っておく必要があります。

 

●フレイル
加齢に伴い、健康的な状態とサポートが必要な状態の中間になること。
【身体的フレイル】慢性疾患・老年症候群
【社会的フレイル】外出減少、独居、貧困、老老介護

●ロコモティブシンドローム
骨、関節、軟骨、椎間板、筋肉などの運動器障害のために、移動機能の低下が起こり、ADLが低下する状態。
進行すると介護のリスクが高くなり、QOLの低下にも繋がります。

●サルコぺニア
加齢と関連して筋肉量が低下し、筋力や身体機能の低下が起きる状態。

介護状態にならないためには骨格筋量の減少防止が重要となり、サルコぺニアへの対策が基本となります。

 

 

◆食事をする楽しみは、いくつになっても変わらない
高齢者への意識調査によると、日常の楽しみの4位に「食事・飲食」が挙げられています。(内閣府調査)
その反面、栄養のバランス、食事制限、食事内容など、不満や不安があると感じていることが明らかになっています。
リハビリや運動によって、自立した生活が送れることは、健康寿命の延長に繋がるため、食事の役割は重要となっているのです。

 

◆高齢期の食事のポイント
・口からしっかり咀嚼して食事をすること
当たり前のようですが、高齢期においてはできていないケースが多く見受けられます。原因として、高齢期の唾液分泌量の低下が挙げられます。咀嚼をするためには、口腔内の状態を良くする必要があり、嚥下体操を行うことも有効な方法です。唾液がしっかりと出ることにより、食べ物が口腔内できちんとまとまり、誤嚥リスクの低下にも繋がるのです。

 

・座位の姿勢を安定させる
座位の姿勢に負担がかかるようであれば、呼吸状態や嚥下機能に支障をきたす可能性があります。安全に口から食べ、誤嚥性肺炎のリスクを低下させるために、嚥下体操や座位で使用する筋力の維持・向上はとても重要となります。

 

・口から食事を摂ることのメリット
口から食事をすることは、多くのメリットを得ることにもなります。

五感(視覚・嗅覚・触覚・味覚・聴覚)を使う事による神経系の活性化・噛むことによる脳への刺激・好きなものを食べるという楽しみや喜びによる認知機能の向上、胃腸を動かすことによる免疫機能向上による感染症の予防、唾液分泌による口腔内の清潔維持による肺炎の予防など様々な部分で良い影響を与えるのです。

 

◆老化による食への影響を知る
以下は、老化による機能と身体の変化を表しています。

老化の進行具合には個人差がありますが、機能の低下が体にどのような変化があるかを知ることにより、予防することが可能です。

 

◆食欲が低下している時の食事のポイント
・主食とエネルギー摂取・主菜でたんぱく質摂取を意識する
食欲が低下している場合は、特に炭水化物とたんぱく質に注意します。簡単なもので良いので、炭水化物とたんぱく質の両方が摂取できるようなもの、例えば、うどんに卵を入れる・ご飯に卵と肉を混ぜて焼き飯にする・パンに卵とハムを挟んでサンドイッチにするなどです。


・間食(補食)を利用する
一回の食事量が少ない場合は、卵の使用率が高いプリンや、ヨーグルト、チーズやあんこを使ったお菓子、ココアなどを補食として取り入れることによって栄養を摂取します。補食の場合は、好きなタイミングで食べられるのもメリットです。

 

・油を上手に利用してエネルギー摂取
少量でエネルギー摂取をするためには、油の利用が有効です。オリーブオイル、ごま油、バターを中心に料理や間食に利用します。
油を適量使う事で、脂溶性ビタミンの吸収率も向上し、免疫力向上にも役に立ちます。

 

・吸収率を上げる食べ方を促す
食事前の嚥下体操を行い、よく噛み、姿勢よく食べることによって吸収率は上がります。
また、運動直後のたんぱく質摂取は、骨格筋量向上に有効です。

 

・運動量を適度に増やす
身体を動かすとお腹がすくという方も多いです。適度な運動により空腹感を得られれば、食事量増加につながる場合もあります。

 

このように、高齢期の食事のポイントを知ることによって、低栄養の予防、要介護状態の身体機能の低下防止につなげていくことがこれからの健康寿命を延ばすことにおいて重要です。

 

 

 

 

今回のコラムは、介護予防運動トレーナー養成講習会で学ぶ「低栄養予防理論」の範囲から引用しています。
介護予防運動トレーナー養成講習会では、介護の現場など、高齢者に身近な人が介護や低栄養予防などの知識を身に付けて頂ける内容となっています。

 

介護予防運動トレーナーとは
介護予防の基本的知識(認知症・失禁・低栄養・行動科学・マネジメント等)や運動指導に必要な知識・技能(転倒予防・筋力向上トレーニング等)を身につけ、高齢者ができる限り、要介護状態になることなく、健康で生き生きとした老後生活を送れるように安全で効果的な運動プログラムを提供するとともに、高齢者一人ひとりの生きがいや自己実現のための取り組み、生活の質(QOL)の向上を支援するための資格です。

 

介護予防運動トレーナーを取得すると
高齢者に多い、転倒・骨折からの寝たきりを防ぐための転倒予防や、失禁予防のための運動の実践ができます。また、実技実習では、援助者の立場からだけではなく、援助される側の気持ちも体験し、学び今後の実技援助・指導に役立てることができます。そして、市町村における各種教室の指導や老人福祉施設等でも活用することができます。

 


>>介護予防運動トレーナー養成講習会については、
ちらのページで詳しくご覧いただけます。

 

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